今回も前回に引き続きメンタル的な考え方のお話です。今回は努力についてのお話。
「努力をする」というのは大変すばらしいことです。なにかにおいて結果を出すには努力が必要不可欠です。
しかし努力は方向性を間違うと少し厄介なモノになってしまいます。努力は大きく2種類に分けられます。
頭を使っておこなう努力
気力でおこなう努力
以上の2種類あると考えています。
この2種類のうち頭を使っておこなう努力は比較的結果に繋がりやすいです。
一方で気力でおこなう努力は結果に繋がりにくい上に、良くないことがいくつかあります。
今回はそれについてお話しできればと思います。
気力でおこなう努力
気力でおこなう努力 = 根性で努力する ということでもあります。
この努力の方法の何が悪いのか?早速、結論を言ってしまうと
手段が目的になってしまうことです。

一例を上げます。
自己投資のために一日一冊読書することを決めたAさんがいるとします。
最初のうちは目的のために読書を続けられるのですが、これを習慣にしてずっと続けていると本来は自己投資の為の読書であったにも関わらず「一日一冊読書をしなきゃ」という義務感で本を読むこと自体が目的になってしまうのです。
くわえて連鎖的に
努力の方向性の間違いに気づけない
●目的を見失っているため非効率であってもそれに気づくことができない。
正当化バイアスがかかる
●「間違ってるかも?」と思っても、それを認めることは今までの努力を否定することになってしまうため辞められずそのまま続けてしまう。
頭を使っておこなう努力
結果に圧倒的に繋がりやすいのは頭を使っておこなう努力です。
これはつまり仮説→検証を繰り返す努力を意味します。

「目的は〇〇になることだから〇〇したほうが良いんじゃないか?」
「もしかしてこちらのやり方のほうが目的には良いのではないか?」と疑問を持ち、仮説を立てて実行し、検証という手順になります。間違いがあれば軌道修正もおこなっていきます。
こちらは目的を見失わず努力をすることができるため、当初設定した目標を達成しやすいのです。
ちなみに以前https://gingaism.com/motibe1でもお話した「継続の良い方法」はこの考え方と非常に良く似ています。この思考法を意識することで自然と継続力を培うことができるのです。
良い努力は頭を使うので非常に疲れる
頭を使っておこなう努力は結果に繋がりやすい一方でとても疲れます。努力+脳に負荷がかかるので当然ではあるのですが…。
気力でおこなう努力は思考停止に近く、脳に負荷はかからないので比較的楽です。

とはいえ目的を達成するという観点ではあまりおこなうべきではない努力であるので、常に目的を忘れず頭を使っておこなう努力をしていきたいところです。
まとめ
努力には良い努力とあまり良くない努力があり
頭を使っておこなう努力
結果に繋がりやすい努力。疲れるが、本来の目的を忘れずに努力することが可能。
間違っていても軌道修正をおこなうことで効率よく目的を達成することができる。
気力でおこなう努力
結果には繋がりづらい努力。比較的楽だが、ずっと続ける中で「本来の目的」を見失いやすい。
また「手段と目的が入れ替わる」という事態が起きやすく、連鎖的に「間違いに気づけない」「今までの自分を否定することになるので疑問を無視してしまう」というマイナス面を作ってしまう。
目的達成のため、質の良い努力を続けていきたいですね。
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